私達の価値観【支援の価値観】

  人と関わり、人と繋がり、人を輝かせる

 


何故、「関わり、繋がり」なのか?【創業の経緯】

代表 砂原 成
代表 砂原 成

 

  初めまして、代表の砂原と申します。このホームページを最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

ご覧いただいた各施設は、2009年9月の『あきず(デイサービス村野)』を皮切りに多くの方の協力の下、開設して参りました。

 

 私は、この会社を設立する前、12年間知的障がい者施設の職員として働いていました。入所施設が母体の組織でしたので、多くの時間を24時間365日の支援業務に費やしていました。 そこで学ばせて頂いたこと・感じさせてもらったことを基に自分の理想とする事業を展開し、職員としての貢献とは違う角度でこの組織に恩返しをしたいとの思いで、自分の会社を立ち上げた次第です。退職した今でも応援してくださる職員の皆様や保護者の方々には感謝の想いしかありません。

 

 

 楽しく、激しく、日々学びのある職務の中で、多くの問題意識を抱いたのも事実です。入所施設で感じる集団処遇の限界や入所されている方の高齢化の問題等々。そんな中で、特に自分にとって大きく衝撃を受けたエピソードがありました。

 

 入所されている方が高齢になり、施設の構造上、現施設では対応が難しいということになり、介護保険施設に転居されることになったんです。介護保険サービスを受けるとなると、処遇の責任や権限はケアマネージャーに全面的に移管されます。今まで10年近く、寝食を共にした私たちは情報提供をするだけの役割になってしまうんですね。障がいをもってる方も当然のことですが、高齢化します。同じ『人をサポートする』人間として、その領域に 関する知識・経験・スキル・資格が自分にないのは職業人として片手落ちだな、と強く感じたのです。そんな想いをもちながら、特別養護老人ホームに入所する人の情報を担当のケアマネに引き継ぎしたり、家族との調整を行ったり、本人への説明を行ったり、とそんな業務を行っていたのです。

 

 その度に自分の中である種の違和感を感じていました。

 

 終の棲家となるであろう住居(施設)を選択するのに、あまりにも選択肢が少ないのではないか?もっと、多くの選択肢からその人に合った場所を選べないものだろうか?との疑問。皆、今まで過ごしてきたのと同じように、自由な環境の中で暮らしたい、という共通の思いを持っていたが、意思決定する時はすべて「仕方ないから」という選択で自分の行く末を決定していく。家族も含めてそうだったんです。「こんなサービスを利用してみたい。」「あんな所に行ってみたい。」という積極的な選択は全くなかったんですね。

 

 生まれてくる時は、周りの皆に祝福され、喜ばれて生まれてくるのに、高齢になり介護が必要になると、「仕方ない」という選択肢で施設に入所したり、介護保険のサービスを受けている現状に大きな問題意識を感じていました。

 

 人間、生まれてくる時も死んでいく時も、人の助けを受けないと自分ひとりでは何もなし得ない。なのに何故、人生の完成期である最も重要な高齢期を「仕方ない」という妥協の選択肢をとるのだろうか。この問題を解決できるサービスの体系やシステムはないのだろうか。日毎、自分の中の問題意識は大きくなりました。

 

 この自分の中の問題意識に向き合い、この問題を解決できる組織を自分で創ろうと決意しました。高齢者介護に関わる資格を一通り取得し、介護業界に飛び込み、介護支援専門員(ケアマネージャー)、ホームヘルパー、デイサービスの管理者、高齢者専用賃貸住宅の管理人、移送事業(福祉タクシー)の営業担当と、できる業務をすべて行い、老人介護業界の実態を学びました。

 

  そこで学び、そして自分の組織を作る際に心掛けたことは

 

・一人一人を大切にするケアをしよう。

⇒集団処遇にはその必要性があって、その組織・施設が存在する筈です。ただ、自分が作る組織はすべてを個別ケアが実践できる体制を敷き、一人一人に向き合える組織にしたかったんです。人を平等に扱うということは、その一人一人が違うパーソナリティや経歴、疾病をもっている以上、不平等に接することこそが平等に扱うことに繋がると私は考えるんです。そのためには、個別ケアの実践が必要である。

 

・環境を整えよう。

⇒例えば、デイサービスには様々な形態があり、それぞれの良さがあると感じます。ただ、私が作りたかったのは『いらっしゃいませ。』と迎えられるデイではなく、思わず『ただいま。』と言いたくなるような環境にしたかったんです。

デイサービス村野・デイサービス村野隣は画像を見てもらえば、お分かり頂けるように現在の利用者さんが幼少期を過ごされたであろう建物に近づけてあります。利用者さんの中には自分の実家に帰ってきておられると思ってらっしゃる方もいらっしゃいますし、スタッフ全員が家族であると思っておられる方もいらっしゃいます。おじいちゃん・おばあちゃんがいて、お父さん・お母さんがいて、息子・娘がいて、嫁がいて、孫がいて。。。村野、村野隣ではそういった環境を整えて、サービス提供をしたいと考えます。

また、東船橋においては団塊の世代の方の高齢化を見据え、居心地の良い空間への志向と活動性・協働性を考えた環境を整えていきます。

 

・本当に求められているものを提供しよう

⇒この仕事を通して、多くの方の最期に立ち会う経験をさせて頂きました。最期の時が近づくにつれて、次第に皆さん何も求めなくなるですね。美味しい食事も、綺麗な洋服も、立派な家も、築きあげた地位や名誉も、そして何かを知りたい好奇心も、何かをやる意欲も、傍から見ていると、もう何もないのではないか、と思うぐらい、どんどん求めなくなっていかれる。

 

 でも、最期まで一つだけ求められるものがありました。それは皆さん一様に同じものでした。人との繋がり・関わりだったのです。

  

 この経験を通して、改めて自分達が行ってきたケアを見直してみると、利用者さんが求めているものの核心は、すべて「繋がり・関わり」だったのではないか、という考えに至りました。入浴をお手伝いしたり、一緒にご飯を食べたり、皆でレクをしたり。確かに風呂に入るのは、そのこと自体で心地よい快適な体験だけれども、身体の保清という意味だけの機械浴とスタッフと1対1で日頃話せない愚痴を共有できる入浴とでは、実践しているケアの意味自体が違うように感じるんです。食事も栄養補給という目的の先に、同じ食卓を囲み、その関係性の中で皆でわいわいご飯を食べることに自分達のケアの意味を感じるし、レクをするためのレクではなく、関わりと繋がりを目的とするレクでありたいと我々は考えるんです。入浴をしないといけないから入浴をする、食事を摂らないといけないから介助をする、レクをしないといけないからレクをする、というふうに目的と手段が同一になることのないように、また目的と手段が入れ替わらないように、我々のケアの目的は利用者さんと繋がって、関わって、関係性を育み、その中でその人らしく一瞬の輝きを見せてほしいという強い希望である、と考えるようになりました。

 

 この核心を忘れずに、この核心を実現できるサービスの提供・組織の構成を目指します。

 

 人間の完成期である高齢期を、より豊かに、より快適に、より自分らしく過ごしてもらえる空間をクリエイトし、利用される方の生活をトータルでサポートできる上質なサービスを提供できる組織を目指します。


会社概要

 

会社名:アイサポート株式会社        iSupport Co.,Ltd.

 

所在地:大阪府枚方市村野本町22-20

      Tel  (072)898-3373   Fax  (072)898-3337  

 

設 立:2009年9月7日

 

資本金:4,000,000-(2018年1月末現在)

 

代表者:代表取締役 砂原 成
 

事業内容:介護関連事業

・居宅介護支援(あきず介護相談所)

・地域密着型通所介護・予防通所事業(あきずデイサービス村野)

・地域密着型通所介護・予防通所事業(あきずデイサービス村野隣)

・通所介護・予防通所事業(あきずデイサービス東船橋)

・訪問介護・予防訪問事業・居宅介護・重度訪問介護(あきずヘルパーステーション)

・(介護予防)訪問看護(あきず訪問看護ステーション)

・サービス付き高齢者向け住宅(あきず招提)