心の鈴 ~その6~

 

 

今年に入ってから、看護学校の何人かの同級生と連絡を取り合ったり会うことが増えています。

学校を卒業してから25年!! ほとんど連絡を取ることのなかった旧友。それがなぜか急につながり、じっくりと話すことに・・・

 

私が学んだ学科は40名ひとクラスしかなく、3年間共に寮で暮らし、ひとつの教室で学びました。しかも、卒業後も多くの同級生が附属病院に就職。

多感な時期に多くの時間、様々なことを共有しました。

 

真剣に向き合うこと、追求することが重要であると教えられた環境。

同級生の間でどれだけぶつかりあったことか・・・

夜遅くまで寮の一室に集まっての話し合い。得に実習中は、笑うことより泣くことの方が多かったように思います。

逃げ出したくなるような思いを抑えることが出来たのは、皆が共通して看護師になりたいという夢を抱く若者であったからなのでしょうか?

 

そんな時間を共に過ごした旧友と20年の月日を越えての再会。

あっという間に時間は戻り、話は尽きることがありません。

それぞれが重ねてきた経験は異なり、今置かれている立場も全く違うものです。それなのに、ケアの対象になる方への思いが同じことが心地良く、話をしてもわくわくとしてしまいます。

間を空けてしまっていたことにたいする違和感は全くなく、歩む方向は違えど同じ大地の上に私達は流れているのだなという感覚だけを感じることができました。

 

そして今も尚、あの時の教え『真剣に向き合う』『追求する』ということを皆が忘れていないことが嬉しくてしかたありません。

若かったあの日、互いを理解することなんて出来ないかもしれないと不安に思っていた心の中の引っかかりは長い月日が解決してくれていました。

互いの経験を聞き、互いを理解し合い、今また交流を深めて、自らの思いをケアを高めようとしています。

 

 

私達は今、新規事業所立ち上げのために、新しい人材との出逢いを求め奮闘中です。

 

この数ヶ月で、新しい職場として弊社を求めてくださる多くの方は『利用者様と向き合った介護がしたい!』と来てくださいます。

仕事ですから、様々な条件もあり簡単に就職、雇用とはいきませんが、弊社が『利用者様と向き合える場である』と思っていただけることがありがたい。

 

まだまだ、新規事業立ち上げにむけ課題はてんこ盛り!!

それでも、どんなに大変でも、難題があっても『利用者様と関わる全ての人と真剣に向き合う』ことを大切に、ひとつずつ乗り越えていきたいと思います。

 

初心忘るべからず・・・若かったあの時を思い出させてくれた旧友に感謝しつつ、今日、また明日と頑張りたいと思っております。

 

                                    gen