先日、利用者様が帰られ片づけをしていた時の事・・・湯沸しポットの中の湯を捨てようとしたら、1滴の大きなしずくが足の甲に落ちました!
「熱い!!」 思わず声が出て、足を引く。
しかし、そのしずくは給水口から落ちたものではなく、ポットの底についていた、ただの水が落ちたものでした。
当然、足は熱いはずがなく火傷だってしていません。それなのに、いつまでも胸はドキドキしていました。しずくが冷たいと感じられるのにも、時間がかかりました・・・
ポットから落ちるしずくは熱くて危険だと普段から思い込んでいるだけで感覚が変わり、怖いと思ってしまう。それを実感する出来事でした。
その後、片づけを続けながら、他にもこんなことが起こるのではないか?実際、気付かないだけで思い込みにより、受けた情報に誤った感覚を持っていないだろうか?
さらに、同じ出来事でも常日頃、思うことや、置かれている状況を変えれば感覚や感情を変えることが出来るのではないか?
掃除機をかける手に力が入り、ブンブン、グイグイと吸い込みながら、偉大なる母。マザーテレサの言葉を思い出しました。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから
思考=思いは、全ての始まり。
日々、その思いに気を配り、周りの人と、環境と関わる事ができたらなら、それはきっと最善の結果を招くことができるようになる・・・
理想の思いを持ち続け、そしてその思いを皆で分かち合えるようでありたい。
困難なことがあっても少し思考を変えるだけで、感じられることも変わってくるはず。
マザーテレサにはなれないけれど、めぐり合った人を大切にし、同じ時を過ごせて良かったと相手も、自分も感じられるように頑張ろう!と思いにたどり着いた時、後片付けは終わっていました。
一日の業務の中で、利用者様に関わる時間がもちろん一番楽しいのですが、利用者様が無事に帰宅され、こうやって思いをめぐらせて片づけをしているのも楽しい時間です。
利用者様のお顔を、言葉を思い浮かべながら、次はこうしよう・・・とか、こんな話をしようなどといったことを思いながらクールダウンしていきます。
この日、色々な思いをめぐらすきっかけとなってくれた冷たくて熱い一滴のしずく。
この感覚をいつまでも忘れないでいられますように・・・
gen
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