訪問看護事業部からのメッセージ


訪問看護と私

 今年2月1日、激戦区?の枚方市に開設したばかりの訪問看護ステーションです。

 このサイトを読んでくださっている皆様の中には、訪問看護の経験のある方、経験はないけどちょっと

 興味のある方、何となく見てみただけの方…色々いらっしゃると思いますが、少しでも訪問看護師の人

 口が増えるように、そして私たちと一緒にあきずグループで働きたいと思っていただける方が現れるよ

 うに、願いを込めて訪問看護の魅力を少しお話したいと思います。

 私がまだ看護学生だった20ウン年前、ある本を読んで訪問看護という分野があることを知り、何故かと

 ても魅かれ、私の看護師人生の最後は訪問看護師でありたい!と決めたのでした。

 介護保険の始まった時に、介護療養型病床で働き始めました。出産、子育てのため、数年のブランクが

 あり、バリバリの病院勤務はできないと思ったこと、高齢者が好きだったこと、ゆっくりと患者さんと

 関わることができる仕事がしたかったことが理由でした。それからは、仕事でもプライベートでも色々

 と…本当にいろいろありまして、やむを得ず転職を繰り返してきたのですが、ずっと介護の現場で経験

 を重ね、30歳代後半にたまたま訪問看護への異動という形で訪問看護を始めるチャンスに恵まれまし

 た。臨床経験は少なく、まだまだ人生経験も未熟な私に…私の勝手なイメージでは、40歳代後半か50歳

 ぐらいになってからするものだったので、実際に訪問看護ができるのだろうか…と不安の中でのスター

 トでした。ところが、訪問看護を始めた途端、なんとやりがいのあるおもしろい仕事なんだろうと訪問

 看護の魅力にとりつかれたのです。

 訪問看護をやりたいと思われる看護師人口って根本的に少ないのです。今までの職場でも人員確保はと

 にかく大変でした。何故かというと、やっぱり一人にかかる責任の大きさでしょうか。病院で当たり前

 におられる先生がおられない…一人でご利用者さまのお城に入り込まなければならない…当然信頼関係

 が絶対条件。

 もちろん、私もこういった怖さや責任の重さは痛感していますし、それは何年続けていても消えるもの

 ではありません。でも、怖さや責任の重さを感じる以上の魅力を感じているのです。それだけの魅力っ

 て一体何でしょう。私の感じる魅力は、一言で言えばおひとりおひとりとじっくり向き合えることなの

 です。ご利用者さまにとっては、療養生活の24時間の内、たった30分とか1時間なのですが、その30

 分、1時間をいただいて、そのご利用者さまのためだけに全力で費やすことができるのです。そして、

 その30分、1時間でご利用者さまの不安を取り除き、その方らしく生活を送っていただけるお手伝いが

 できる…なんて素晴らしいことだろうと思います。その上、ご利用者さまの笑顔、優しさ、教えに触

 れ、ご利用者さまの小さな良い変化に自分自身が元気をいただいて、また頑張るパワーを充てんできる

 のです。

 

あきずグループの訪問看護

 このたび、アイサポート株式会社(あきずグループ)で訪問看護ステーションの立ち上げを任せてもら

 うことになったのですが、私とアイサポートとの出逢いはあるご利用者さまのおかげでした。

 あきずデイサービス村野隣に通所されていたターミナル期のご利用者さまが、その時私が施設長(兼

 訪問看護)をしていたサービス付き高齢者向け住宅に入居されました。その方を通じて、統括の源田さ

 んと知り合い、その方がその方らしく最期を迎えることができるように、情報交換をしながら生活面、

 医療面、精神面を全力で支え、ご本人にもご家族にも何度となく感謝の言葉をいただきました。かなり

 医療依存度の高いご利用者さまだったのですが、亡くなられる数日前にも隣に通所され、最後は施設で

 看取らせていただいたのでした。

 あきずグループは、関わる方おひとりおひとりと真摯に向き合い、「繋がりと関わり」を最優先にする

 ケアを目指しています。隣の関わりは、これをまさに実践しており、そんな思いに共感し、一緒にこん

 な関わりをしたいと思ったのです。

 病院とは違い、訪問看護ではご本人やご家族の希望に沿った看護をじっくりと提供することができま

 す。訪問看護の魅力が皆様に少しでも伝わり、あきずグループの目指している価値観に共感いただけた

 なら幸いです。

 訪問看護未経験でも思いがあれば大丈夫です。独り立ちできるように、温かく丁寧にフォローしていき

 ます。私たちと一緒に働きませんか?