2009年に設立された当社は、介護が必要になった高齢者ができるだけ住み慣れた地域で、安心して、心地よく生活するためのお手伝いができるようにと、各施設を開設、運営してきました。
人生の完成期である高齢期において、当人にとって少しでも心地よく安心で、楽しい時間が過ごせるような関わりと繋がりを共に作り、最期の時までお供すること。そこに私達の果たすべき役割があり、存在意義があると考えています。
高齢者ケアの現場は、介護であれ看護であれ、業務を遂行する上での壁や困難も多く、ハードな現場だと思います。扱う対象が、ただ単なる人の身体やケアの技巧ではなく、人の人生そのものだから、より一層そう感じるのかもしれません。
それでも、利用者さんが求めているものを追求し、実現できた時の達成感は、この現場で働く者として何物にも代えがたいやりがいに繋がることを実感しています。
おしなべて簡単に言うと、「人が喜ぶ・満足する・安心する」ことがスタッフの原動力であり、私は統括する人間として、利用者さん、スタッフも含めて、その思いや望みを実現できる環境を作ることに力を注いでいます。
困難な状況にもチームで意見を出し合い、全員で乗り切れる体制を目指しています。
私自身もそうだったのですが、看護師として介護の現場で勤務する場合、自らの居場所を見つけることが難しいことがあります。臨床では看護師の役割が明確になり、働くものとしての業務遂行やアイデンティティーの維持には好適な職場なんだ、と感じたこともあります。
でも、介護の現場、もっというと臨床を離れた生活の場面では臨床と同等、これからはそれ以上に看護師の役割が求められていることを日々実感しています。
疾患や障がい、低下してくる機能と付き合いながら利用者さんは生活しています。利用者さんが自らの人生を全うする過程には、その生活をサポートするチームが必要であり、そのチームには必ず看護師が必要です。
医療という側面でその人の身体を支えるのではなく、その人の生活を支え、生きること自体を支える場所に看護師は不可欠であるし、大いに貢献し、輝き、活躍できる役割がそこにはあると私は感じています。
介護や看護をする上での当社の価値観は、『関わり・繋がり・輝かせる』ということです。
どんな介護、どんな看護、どんなケアをする場合でも、業務を遂行するための業務ではなく、日課をこなすための日課ではなく、レクをするためのレクではなく、その先に利用者さんとの、そしてスタッフとの関わりと繋がりを一番大事にすることを目的とすることが社堤となっています。
この価値観に共感いただける方にはどんなサポートも拒みません。もし、共感し共に働くことになれば、あなた自身が役割を果たし、輝き、活躍できるよう、全力で応援していきます。
源田 千晴