ロダン講⑤

 いよいよ2号店の開設準備に入った。近日中に公開する予定ですが、現あきずのすぐ近所に同形態の小規模デイサービスを開設します。今現在、私は改修の図面と向き合う日々を送っております。

 あきずを開設して3年半。今までの歩みと2号店を展開する意味を自分自身に問うてみる。

 

 


昨年の診療報酬改定の流れか、ここ最近病院から退院直後の利用を申し込まれる方が多い。勿論、改定以前もこうした形態の利用はあったのだが、その数が如実に伸びている。病院の新機能分類に加えて、各種加算・減算が在院日数の短縮に直結しているのを日々肌で感じる。

 

持続可能な社会保障制度の構築、早期離床による身体機能維持、医療施設の機能分化、等時代の要請に応える在院日数の短縮は良い・悪いの問題ではなく、必然的に進んでいくものなんだろう。

 

その時代の潮流の中で、現場にいて感じる問題点がある。在宅生活を可能にするには、「割り切らないサービス」が必要だと、強く感じる。

 

 

 

あきずは看護師2名体制を敷いており、可能な限りの医療対応(勿論、DSでできる範囲で、主治医指示の下)もさせて頂いている。そんな関係もあり、医療施設や老人保健施設との連絡・連携・繋ぎに関わることも多い。

そんな中、勿論すべてとは言わないが、『胃瘻してる方は無理』とか『処置が必要な方はとらない』とかいった利用に関する前提条件をあからさまに提示してくるところが多い。

コンプライアンスは勿論のことだが、その他に自施設で条件を設定し、選別を当然としているのを見かける。数は少ないにしても、介護に関しても見かけることがある。

 

そして、そういった状況を見かける度に、『あきずが存在している意味』を考えるようにしてきた。少しでも、人様の役にたってこその『あきず』であり、それが故に存在しているのだと、強く意識するようにしてきた。

 

割り切らず、諦めず、考えてみる。できないかもしれないけど、先ずは共に考えてみることはできる。ケアマネージャーと家族と本人と。そして、糸口が見つかれば、関わる人皆でそれを共有し、繋いでいく。そして、やってみる。勿論、諦めたこともあった。でも、簡単に割り切らないで、やってみる。

 

愛する我がスタッフはその心をもって、3年の実績を積み重ねてきてくれた。その事だけがあきずの実績であると僕は感じる。

 

そして、その繋がりを拡げ、地域に貢献することが2号店を開設する意味だと思っている。

 

 

ということで、スタッフ一同で頑張ってみます。

 

 

 

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